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【めんどくさい論】私(そーさん)は人の悩みを聞くのが好きだ

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私(そーさん)は人の悩みを聞くのが好きだ

自分と同じ人間を探すために

私は人の悩みを聞くのが好きだ。どうしょうもなく下世話な興味もあれば、真剣に死について問う悩みも好きだ。一度死を肌で実感してからはより好きになった。
それは、「自分と同じような人間を探す」ことに他ならない。

孤独を恐れて前頭葉が仲間を探せと命令しているのだ。探せば苦しむ人なんて簡単に見つかった。

 

ぐつぐつと煮え立つ窯の淵に立つ人間を何度も見てきた。彼らは疲弊し、困窮し、路頭に迷っているにもかかわらず、その事態の重さに気付かずただ悲痛な声を上げるだけだった。

私はその原因を探る邪悪な好奇心を飼いならしていた。

 

めんどくさいという邪悪な言葉

自分の精神力よりめんどくさいは強い

例えば仕事ではこんな声を上げていた。

彼らは残業で苦しい、給料も安いと喘ぎながら、その仕事を変えることはなかった。
なぜだ?と問うと「仕事がなくなるのが不安だから」とか「家賃が払えない」とかそんな回答が返ってきた。最初の内は「転職しなよ」とか「もっと家賃の低い所にしな」とか「実家で暮らせ」とかそれなりのアドバイスを行っていた。でも彼らは決まって、「めんどくさい」と同義の言葉を並べた。

自分の精神力よりも「めんどくさい」が上回るのだ。私は知っている。「めんどくさい」という言葉の強力さを知っている。ひとたび適性のある人間に取り付くと離れることはない。怠惰と苦痛を彷徨いながら、無自覚のまま身を焼かれる。

 

クズに成り下がる最低最悪の魔法だった。

 

めんどくさいは無駄な労力を使わないための合理的な幻想

彼らはこのめんどくさいという魔法を巧みに操り、
同じ仕事にとどまり、現在の自分の環境を変えることをあきらめる。
希望を持たないのが当たり前。リスクを払わないのが当たり前。

 

そういうもの。
そういうこと。
世間様の言う通り。

 

ある種正しい判断だった。
次の仕事が今より良きものになるとは限らない。
誰も保証なんかできない。
めんどくさいを振り払って転職しても、
給料も仕事内容も残業時間も良くなるとは限らない。
もしかしたら今より悪くなることだってある。
そう考えたら、無駄な労力を払って転職する気にはなれないだろう。
めんどくさい。

……と、そういう考えに支配されているのは目に見えて明らかだった。
今より良くなる可能性が確実じゃないから、
めんどくさいを盾に仕事を変えない。

いつだって辞めることは出来る、と心のどこかで思ってる。

でもいざ辞めるときには尻込みして、理由をつけて、めんどくさい。
苦しいなら最小限に留めたいはずなのに、
今の環境が苦しみの最小である可能性が高いと信じて疑わないのだ。

 

仕事を辞めさせたいわけじゃないのは誤解しないでね

ここまでの私の話で誤解されていると困るので一応言っておくと
「さっさと仕事やめろ」と言いたい訳ではない。
いや、失礼。
半分ぐらいは正しい。
「ブラック企業につとめている人はさっさと仕事やめろ」例えばこんな話を展開する。「

あなたが勤めている会社がブラック企業である可能性は低いと思う。
文句はあるでしょうが、ちゃんと給料も出るし、残業だってほどほどだ。
他から比べたらマシだ。

でもね見渡せばちゃんと居るんですよ。
残業代は見なしでろくに支払われず、残業時間は過労死ラインを越えて当たり前。社風は頭にやのつく自由業のそれ。
そんな世界が薄壁一枚隔てた先にあるんです。稼ぎ方を知らないようなペラペラの経営者が労働者を酷使して、長時間労働&低収入といったアホみたいな状況を作り出してしまうのです。
日本の「断れない風習」も問題の一つだとは思いますが……。

止めておきましょう。
本題からそれてしまいます。とにかく、そんな労働環境はゴロゴロしています。
そんな彼らは聞く耳もたず、仕事を変えません。
そうするとブラック企業はイキイキと暗躍を続けます。
もしかしたら「やらなければいけない事」で「誰もがやりたくない事」をしている企業があるかもしれません。
そうした企業と労働者には正当な報酬が与えられてしかるべきです。
でもそうじゃないなら、環境を変えるほかないですよね?」と、話しても彼らは変わらないことを知っている。

自分より下の人間がいるという事に安心してしまっている事と、

自分がその下の人間になってしまうことが怖いからだ。

変わらない彼らに対して私が出来るのはたった一つだ。

唯一彼らに対して出来たこと

私が出来たのは彼らの悩みを聞く事だけだった。
解決策もあったものではない。
救えたとはこれっぽっちも思えない。

ただ話を聞くこと。

それで変わってくれる事はもはや期待はしていない。
「悩みを聞いてもらって安心する」と言われたことが気持ちよかっただけかもしれない。私は悩みを聞く事が好きだ。
私は同胞を探していたが、結局現実世界では見つからなかった。
それならばとインターネットの海に手漕ぎボートで出航したのである。もっと人の思慮に触れたい。何を考え、どうして行きついたか知りたい。
私は悩みを聞く事が好きだ。

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